SSブログ

肩の力を抜いて絵を描く [還暦デビュー雑感]

最近はすっかり依頼も無くなって、仕事として絵を描く事も少なくなってしまった。私にとって絵を描くという事は仕事以外の意味があったと思っていたが、歳を取った今考えてみると道楽以外の何ものでもなかった様な気がする。
絵を描いていたからこそ未来に期待を感じられたこともあった。絵を描いていたからこそ人生を見つめ自分自身を考える事が出来たのも事実だ。しかしそれでも、やはりそれは特別に崇高なものではなく、ただ単に道楽だったという様な気もする。

デリドラ魂.jpg

肩の力が抜けて来た事を感じる今日この頃である。絵を描くことに関しても少しばかり変化が出て来た。取組みの視点や作法が変わることは日常的にあることだが、スタンスが変わることはそう頻繁ではない。これが絵を人生とダブらせて付き合っている者の感覚だろうと思うが、そんな私が最近思うことがある。

ハダカの魂-a.jpg

何も特別でないこと。高尚でも崇高でもなく、そして何でもなく若しかしたら価値もないこと。そしてただ、その人独りの思いがあるというだけのこと…。

ハダカの魂-e.jpg

最終的には少しの力も入れずに絵を描いて行きたいと思ってはいるが、実はその前にひとつだけ取り組んでみたい事がある。それはまずは “左手で描く”ことと、最終的に “眼を使わずに描く”こと。何故そんな事をするのかという尤もらしい理由は自分なりにあるのだが、私は生まれて4歳くらいまでは左利きだったという事もあって左にシフトチェンジして試してみたいという気が以前からあった。この課題をクリアーしたら改めて肩の力を抜こうかなと考えている。

ハダカの魂-f.jpg

 

nice!(20)  コメント(2) 
共通テーマ:アート

nice! 20

コメント 2

lamer

こうでなければならないと言った決まりがないのが絵の世界ではないかと思っています。
どう描こうとタブローの世界は自己表現かと・・・
人間としては本能かと・・・。
by lamer (2020-06-10 14:17) 

扶侶夢

>lamer さん、ご来訪&コメント有難うございます。
どの様に描こうと、それは自己表現だろうし人間の本能かも知れませんね。だからこそ上手下手とか、芸術性の有無とかいうランク付けは間違っているのでしょう。
by 扶侶夢 (2020-06-11 11:04) 

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。