還暦の猫 その16「これからも生き続ける…」 [還暦猫ミカン]
人間たちの生活環境もコロナ禍の影響もあって、ここ数年でガラッと変わったようニャが、よく見ればワシの周辺も様々に変化した様子だニャア。
ご主人も歳を取ったせいか、あまりワシと外へ出たがらなくニャった。住まいを本宅の横に庵を構えたのでワシとのコミュニケーションも少なくなったようニャ。
同居している孫たちも随分成長して三人の孫たちは今年から全員小学生になるんだニャ。それに新参猫も今ではすっかり家族の一員となって、ワシにも気遣いながら近寄ってこようとする。
ご主人も歳を取ったせいか、あまりワシと外へ出たがらなくニャった。住まいを本宅の横に庵を構えたのでワシとのコミュニケーションも少なくなったようニャ。
同居している孫たちも随分成長して三人の孫たちは今年から全員小学生になるんだニャ。それに新参猫も今ではすっかり家族の一員となって、ワシにも気遣いながら近寄ってこようとする。
ワシもすっかり老け込んでご隠居さんの生活ニャのだが、日々移り行く外の景色を眺めている。
時として頭をよぎるのは、この行く先の冥府のことだろうか…。そんなに遠い先の事ではない気がしている。果たしてそれはどんな形でワシの前に現われるのか。
時として頭をよぎるのは、この行く先の冥府のことだろうか…。そんなに遠い先の事ではない気がしている。果たしてそれはどんな形でワシの前に現われるのか。
まぁそれは兎も角として、まだまだワシは生きることに専念せねばニャるまい。猫族には生きることを諦めるという観念はないから「生きる限りは生き続ける」というのが当たり前の常識ニャのだ。死を目前にしたときに初めて死に場所を求めて誰の目にもつかない処に旅立つ。それが猫としての誇り高い一生なのだ。
あまり深く考えることはニャいけれど、まだまだこれからも生き続けるつもりだ。
あまり深く考えることはニャいけれど、まだまだこれからも生き続けるつもりだ。
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