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高齢者の意識 [還暦デビュー雑感]

知人がSNSで“衰えたと思ったら下降線をたどる。50,60まだヒヨコ、70,80伸び盛り、90越えたら一人前”と言って私を勇気づけてくれていたのだが、少し戸惑いを感じた。
勿論そうやって言ってくれる気持ちは有り難いのだが、この歳になって「私はまだまだ若い」という気持ちを持つことが最善の在り方と言えるのだろうか?
気持ちを萎えさせず、若々しい心根で生きることには否定しない。いたずらに過去に執着したり愚痴をこぼしながら生きているよりは、前向きな気持ちで清々しい。ただ、それだけが高齢者の前向きな生き方とは限らないのではないだろうか。そんな生き方の出来ない人だっている訳だから。

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「高齢者であることの自覚」 これが一番大切なのではないかと思う様になった。
世の中には“旬”というものがある。時代の中枢として働き活動し創造してゆく層があって、単純に言ってしまえば高齢者はもうその層からは外れている。ある意味で社会の“無用の長物”とも見られがちだ。確かに社会を動かし形成する第一線からは外れているだろう。しかし、それでも視点を変えれば何かの存在価値は見つかる筈だ。…と、こんな事を言っている私だから周りの同世代の人たちからは少しズレていると言われるのだろう。まるで世の中に通用しなくなったように自分を卑下しているかのように聞こえるのかも知れない。
これまでの延長線上で同じ様に変わらぬ発想で生きていれば、若い世代のお荷物でしかないという事を何故自覚できないのだろうかと思う。それを自覚したうえで共存できる自立を考える発想を持つ。
高齢者の私たちこそが、前例のない新しい生き方を創り上げねばならない筈なのに。

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いっぷく

以前、高校時代の同級生の集まりに行ったら、生涯分稼いだ(貯めた)かどうかという話で盛り上がっていたのですが、還暦前なんだから、せめて定年後第二の人生をどう生きるかという話でもしてほしかったなと思い、それ以来その集まりには出ていません。
「余人を持って代えがたい」とうぬぼれて、世代交代の邪魔をする老害にはなりたくないですが、いったい自分はこれからどうするんだろう、どうなるんだろうと改めて考えると、たしかに思い浮かばないですね。
by いっぷく (2019-11-24 05:29) 

扶侶夢

>いっぷくさん、ご来訪&コメント有難うございます。
世代交代の邪魔をする老害にはなりたくないですね。高齢者は既得権をさっさと手放す潔さが求められると思います。
…とは言うものの、この先どうやって過ごせば良いのやら。
by 扶侶夢 (2019-11-25 10:41) 

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