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無常と幻想の最終的選択肢 [徒然随筆]

生命の存在も時の流れに於いては無常であり永遠と呼べるものは何もない。私たちは幻想の中に於いて存在を意味づけているが、そうでもしなければ拠りどころが無いからである。人間世界の現実は無常の中の一瞬に於いて事実であるが、それを持続させようとするとはかない粉雪の様に幻想になってしまうものだ。
いま生きているこの一瞬一瞬が無常であり幻想であるというのなら私たちは何にすがってゆけば良いのか。他の生きものたちとは違って、人間は何かにすがらなくては生きられない様に出来ていて、神も信じず何にすがらなくても生きてゆけると言い切っている者は多分この世界を理解していない者だろう。人間が生きてゆく上ですがれるものとは自覚のことではないだろうか。それは覚悟とも云える。私が自分自身を愛せる時、それは覚悟を持っている時であるからそう云える。覚悟を持つとはある意味で生死を超えた感覚を持つことでもある。生き死にに束縛されない自由な感性を持つことが出来れば人は別の次元に昇華されるのだろう。

メロン写真03.jpg
 
▲一緒に暮らしている還暦猫ミカンのテリトリーに新しく加わった新参猫メロン

人生が無常であっても構わない。生きている事が幻想であっても構わない。その現実を前にしてたじろがずに生きてゆく事が大切なのだと思う。
無常であろうが幻想であろうが、選択した人生を迷わず悔やまず生き抜くことが唯一信念の道なのだろう。何であれ、どんなものであれこの命は一度きりなのだ。

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