SSブログ

還暦の猫 その14「令和世代がやって来た」 [還暦猫ミカン]

“還暦の猫” などと呼ばれて、すっかり門番のお役御免でひねもすのたりと暮らしているニョだが…最近少しばかりボケも入ってきた様子でやや不安な毎日を過ごしているんだニャ。
そんなワシの日常を揺るがす一大事がやって来た!な…なんと!ミャーミャーとうるさい鳴き声を発する子猫がやってきたニョだ!それもオスで、将来はワシとのテリトリー争いを予想させる。なんでまたこんなヤツが飼われることにニャッたのだろうか。

じ〜じとミカン_2107.jpg

とは言え、家族の一員として迎え入れられたからにはワシも冷たくする訳にはいかないニョで、早速あいさつをしようと顔を近づけたのだが恐がられてしまった。初めからナメられてはいけないと思って「フーッ」と吹いたのがいけなかったニョか、子猫との付き合い方を知らないワシにはなかなか難しいファーストコンタクトだったニャア。
一時期は我が家に十二匹もの猫が居て賑やかだった時期があったが、その頃のワシは今よりずっと若くて元気だったから何も恐いものもニャく平気だったのニャが…歳のせいか若い新参者には遠慮をするようになってしまった様だニャ。時々顔を出して寝転ぶこともあったリビングから足が遠のいて別室に引き籠もることが多くなったもんだニャ。

メロン写真02.jpg

別に無理をしている訳でもニャいのだがどうやらこれは猫族の本能のようで、新しい世代がやって来たら旧世代は上手に身を引く習わしがDNAにインプットされているのだろうか、自然と身の振り方を変えてゆく様だニャア。
ワシも初めは対処の仕方に戸惑ったが、いまではご隠居宜しく距離を置いて日々を過ごしている。ご主人たち人間の世界でもこういった世代交代はあるのだろうが、話によるとあまり上手な “禅譲”はなされていないようだニャ。

考えてみれば大勢いた仲間たちも少なくなって、いつの間にか一匹ぽっちで過ごすことが多くなっていたもんだニャア。時代も平成から令和へと変わって新しくなったことだし、ワシもそろそろ隠居を考えねばならない歳になって来た様だニャ。まぁひとつ若い世代とも付き合ってみるとするかニャ…。

縁側のミカン_21A.jpg

nice!(13)  コメント(0) 

nice! 13

コメント 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。