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次世代万博のテーマ [還暦の荒野をめざして]

万博広場:太陽の塔.jpg

「人類の進歩と調和」…これは1970年・大阪万博のメインテーマで当時の私は高校生だった。まだまだ世界には未知なる希望と期待感が溢れていて、夢見心地な時代でもあった。
そして今回、2025年の万国博が55年ぶりの大阪に決まって日本中が湧いている。私はすっかり年老いて、もはや未来に向かって何かを希求したり提言したりする立場ではなくなっているように思っていたのだが…。

今世紀の万博は何をテーマに掲げるのだろう?それを考えた時にふと頭を過ぎったものがあった。
21世紀の人類はきっと月世界を初めとして惑星移住も視野に入れながら宇宙に飛び出す事だろう。そして地球規模では捉え切れない広がりを持った視点と発想のパラダイム転換を求める事だろう。しかしそれと同時に先進国と言われる国々の多くは高齢化社会を迎えて、新しい生き方の模索が始まる事だろう。かつて20世紀中頃イギリス・ロンドンが老人大国の都市と称されたものだったが、現在では日本が先進的な長寿大国として世界に名を馳せている。そこで我が国は顕著な高齢先進国の代表として、高齢化社会の生き方を世界に向けて問いかけるプレゼンテーターとなる。
宇宙開発に向けた若々しいチャレンジ精神と並行して、増え続ける高齢者人口への処遇が21世紀の人類の課題として取り上げられても良いかも知れない。未来に向かって若者たちは新しい宇宙的視野を拡げてゆくだろうけれど、高齢者たちは人生を全うする意味においても与えられた条件でこの地球を新たな荒野として取り組んで行かなければならない。

次世代万博のテーマは果たしてどういう展開になるのだろう?我々はどんな未来を描こうとしているのだろう?そして高齢者の向かう未来には…

EXPO'70 万博会場.jpg

 

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jyoji-san

大阪万博テーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」だそうです。
ips細胞で今まで助ける事が出来なかった病気や怪我、脊椎損傷した人でも歩けるようになるかもしれない研究が進められているそうです。
by jyoji-san (2018-12-03 13:58) 

いっぷく

前回もそうでしたが、次の万博も行かないとおもいます。
2020年のオリンピックもそうですが、何が何でもしなきゃ
いけないものなのか、という気持ちはありますね。
羽田空港の増便のために、地元では低空飛行が問題になっています。
ホテルの建設もされているのですが、オリンピック後はどうなるんだろうと思います。
by いっぷく (2018-12-10 02:00) 

扶侶夢

>jyoji-sanさん、いっぷくさん、ご来訪&コメント有難うございます。

「いのち輝く未来社会のデザイン」…普遍的なものにしようとして、やや抽象的な感じですね。当初は「人類の健康・長寿への挑戦」を仮テーマに掲げていましたが、これでは低開発国や若者には受けないという判断らしいです。

'64年の東京オリンピックは来るべき高度成長経済のジャンピングボードとして効果的だったようですけど、果たして今回はどうでしょうか?日本人の心のどこかに「バブルよもう一度」という願望が巣食っているように思えます。
by 扶侶夢 (2018-12-10 16:39) 

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