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今を生きる力 [徒然随筆]

何かを書くと愚痴になりがちである。性格からくるものか歳からくるものか分からないが、時代から振り落とされそうな自分を「用無し」とかたずけてしまいそうで、それが愚痴っぽくなる理由の様だ。
新しく就いた仕事はなかなかハードで、高齢者の私には能力の限界の様な気もして“これが最後の仕事だ”という気持ちで半年の任務期間を乗り越えようと思っている。あまりマイナス思考になると気が挫けてしまうのであまり深く考えず体に仕事を覚え込ませて無の境地で働くように努めている。…とは言っても、頭をしっかり使う仕事なので「無」には成りきれませんけどね。

やはりこの歳になると「今を生きる力」というものが必要になると思える。ここで言う今を生きる力とは体力や精神力も勿論なのだが、ものの考え方に繋がる「人間力」の事でもある。高齢者になればますますこの「人間力」が試され必要になって来る。
上手くリタイアしていない限り、高齢者になれば社会基準の能力査定からダメ出しされて惨めな気持ちを背負って生きる場面が多くなる。そんな時に周りの空気に負けずに生き抜くためには「堂々たる人間力」が必要になって来るように思う。

イラスト'78tokyo_0A.jpg

「人間力」とは決して見栄を張ったり居直ったり気丈夫に振る舞ったりすることではなくて、自分の身の丈の信念を持つことである。堂々と生きる様を自分の中にイメージしてそれに沿って、それと付き合って生きる事でもある。
様々な世の中の評価に心傾けることはやめて自分の中に“世界”を築くことが今を生きる活力になる。

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