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還暦学講座 第二部の開講に際して [還暦学講座:第二部]

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「還暦学講座:第二部」というもったいぶったタイトルで始まりましたが、別に講座形式でも講義を語るというようなものでもありません。単に語呂が良いだけのことです。
この第二部では、講義というよりは私個人の還暦に関わる所見の様なものを語ってゆきたいと思っています。以前の第一部は講座形式によって人々に伝えたいという思いから始めた初歩編でしたが、今回は問題提議も含めた私個人の還暦学発表の場とお考え頂きたいと思います。

さて、私が「還暦学」なる名称を用いたのは世の中の還暦を経た高齢者一般にその自覚が浅いのではないか、と思ったからです。今から半世紀ほど前までは60年も生きればもう立派なご隠居さんで、社会からリタイアして慎ましやかに暮らすという姿が見られたものですが、現在では平均年齢も伸びてまだまだ終焉を迎えるには早すぎると云った高齢者が大多数の様です。百数十年前には地域によって一定の年を召した老人は生活圏を離れた山に幽閉されて余生を送る風習があったそうです。(今では差別用語かも知れません「姨捨山:おばすてやま」と呼ばれていました)もちろんそんな前近代的な社会と比べるつもりはありませんが、民主主義と言われる世の中が進んで人権や福祉など人間にとって生きる環境が良くなったと思われている今日であっても、それくらい人間が生きてゆくという事にはいつの時代でも理不尽さがつきまとうという話しなんです。

還暦を経た高齢者の一員として私は二つの生き方をテーマに「還暦学講座」を進めて行こうと思っています。
ひとつはこれまでの人生に一度終止符を打って、新しい視点から別の次元にシフトして再スタートを切る「還暦からの未来構図」。まだまだ諦めずに高齢者にふさわしい挑戦を続ける意識とモチベーションを大切にしたいです。
そしてもうひとつは今を見つめて今を大切にする生き方の提案。山の頂上に来たらもうこれ以上高みを求めるのではなくて、帰り道を味わいながら下山するのも生き方かも知れません。挑戦する生き方とは真逆の様にも思えますが、これは決して矛盾しないと思います。

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還暦からの人生は、これまでとは視点を変えた「現在・過去・未来を総括した生き方」を模索してゆきたいと思っています。

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